東海大学フリーペーパー「SAN」のデザイン

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ちょっと前の話になるのですが、東海大学札幌キャンパスの吉村先生から依頼を頂き、札幌南区のフリーペーパー「SAN」のデザインに参加させていただきました。けっこう満足できる仕上がりになったと思うのですが、僕1人の力ではなく、あくまでもデザイン文化学科の学生さんの力あってのことです。

書体にはちょっとこだわってみたのですが、いま見るといろいろ反省点が出てきます。デザインは自己表現の手段ではないため、OKが出ている以上はこれで良いと思うのですが、勝手に内省しているところは幾つかあります。

SAN-游明朝体

▲たとえばこのページ、「アーティストが住むまち」というタイトル(書体=游明朝体五号かな)が大きすぎたのではないか、とか。その隣の筑紫Aオールド明朝がテキストの内容に合ってないのではないか、とか。文字を詰め過ぎなのではないか、とか。本文のヒラギノUD角ゴFの字面が大きいせいで(それでも「新ゴ」などに比べれば小さいフォントなのですが)窮屈な印象になってしまったのではないか、とか。

SAN-リュウミン

▲いま書体を変えるとこんな感じ。「アーティストが住むまち」をリュウミン、その隣を小塚明朝にして、どちらも少々アケ気味に。これで必要以上の緊張感を感じさせることなく「ゆとり」を演出できたと思います。

ADかな

游ゴシック

▲発行されたものの本文は上の画像(本文書体=ヒラギノUD角ゴFW3〈句読点は明朝〉)なんですが、下の画像にあるフォント(游ゴシック体M)のほうが良かったかなーと思ったりします。このように横組みだと、ヒラギノ〜の本文に比べて、游ゴシックの本文はパラついて見えますが、そのほうが読みやすい気がしますね。

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▲入稿1週間前くらいにリリースされた「凸版文久明朝」も使ってみました。