「タイポグラフィの世界――書体デザイン」

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アンチック体との混植

北海道新聞2013年8月15日の日刊で
面白い広告を見つけました。

web用道新

書体好きの方ならすぐにお分かり頂けるかもしれません。
「北の無人駅から」というタイトルが
「黎ミン」と「アンチック体」の組み合わせなのです。

さ_作例

仮名に使われている「アンチック体」はそもそも、
ゴシック体と組み合わせるために作られた書体。
フォントメーカー「モリサワ」のホームページにも

アンチックAN | フォント製品 | モリサワ

「アンチック体」は、ゴシック体漢字にあわせた太かなとして誕生したと言われ、辞書の見出しや絵本、マンガの吹き出しなどに多く用いられてきました。

とあります。

そして漢字に使われている「黎ミン」は、
2011年に発表された比較的新しい書体。
横画の太さにバリエーションを持った
「ゴシック体に負けない強さ」を持つフォントです。
モリサワのホームページにも

第六回 黎ミン その3 | 文字の手帖 | 株式会社モリサワ

ニュートラルなデザインゆえに、ゴシック体ともきれいに組み合わせることができる。開発過程においては、ゴシック系との混植など比較印字テストが数多く行われ、さまざまな文章組みに美しく収まるよう修整が繰り返された。

とあります。
本来はゴシック体と混植するべきだった
「明朝風」の書体「アンチック体」が、
新書体の登場により
真の明朝体と不自然なく混植できるように
なったのは興味深いところです。