【日記】「中村書体と筑紫書体」に参加するため東京へ行ってきました

10月9日(水)に開かれた、
FONTPLUS DAY セミナー vol.21
中村書体と筑紫書体」の1日目へ参加してきました。

写研の「ゴナ」や「ナール」の作者である中村征宏さんと、
フォントワークスの筑紫書体で時代を作る
藤田重信さんのお二方によるセミナーです。

私は「ゴナ」「ナール」の大ファンで、
ゴナがDTPで使えるようになる夢を見てしまうほど。
(そのことを懇親会で中村さんにお伝えできてよかった!)
朝起きると使えないことにガックリしたりね(^_^;
筑紫書体に対する熱もここ1年くらいで高まりつつあり、
これは参加するしかないと決めたのでした。


以前よりネット上にて、中村さんの娘様であります
平山知子さんと親しくさせていただいており、
10年ほどの時を経てようやくお会いすることができました。
平山さんからご依頼をいただき、
会場で配布された「ナールのコースター」と、
「中村書体室」の紹介カードの版下データ作成も
お手伝いさせていただきました。
Facebookを見てたら「コースターを額装する!」と
書いておられる方もいてなんだか嬉しかったです。
そりゃ、飾りますよねえ。

写真撮影タイムのときの中村さん。お若い!
セミナー会場や懇親会場でお話させていただきましたが、
とっても優しく謙虚な方で感激しました。
あとあと、セミナーでは触れられていなかったけれど、
会場のスライドで使われたイラストは
全てご自身がIllustratorで描かれたものだとか。
素材とかじゃないんですよ〜。(ここでお見せできないのが残念)

藤田さんとは簡単なご挨拶しかできず……。
懇親会でもっとお話してみたいと思っていたので、
ちょっと後悔が残ります。

セミナーでお二方がどんなお話をされたかは、
他の方のレポートに譲ります。

このセミナーのために東京へ行ってきたわけですが、
書体ファンの友人とカレーを食べたり、
エディトリアルデザイナーの友人とピザを食べたり、
インテリアデザイナーの友人とカレーを食べたり、
神保町の「スマトラカレー共栄堂」でカレーを食べたりして
楽しかったです。東京は人に会うためによく行きます。
本当は来年また行きたいくらいなので、
そのときもみなさん仲良くしてくださいね。

あと、いま台風が心配なので、
みなさんご無事でいられますよう……。

ではでは。

2019 あけましておめでとうございます

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新年あけましておめでとうございます。昨年は楽しいことも悲しいことも色々とありましたが、全体を通して見れば、気持ちに余裕がでてきたのか、これまでよりもポジティブ思考となり、たくさん笑うようになれた一年でもありました。笑いを提供してくださったみなさんのおかげです。デザインのお仕事もどんどんどんどん楽しくなっていきました。関心がエディトリアル(InDesign寄り)から、ペラもの系(Illustrator寄り)にも変わってきました。

今後は、もっともっと目の前のことに真摯に向き合い、みなさんにも喜んでいただけるよう、努力していきたい所存です。

本年もよろしくお願いいたします。

好きなフォントが毎日変わる

毎日、良いと思うフォントが変わります。

今日は落ち着いた気分だから「游明朝体」かしらん?とか、シャープな美しさを味わいたいので「リュウミン」かな?とか、ちょっと刺激が欲しいから「筑紫明朝」かな?とか……。

まるで食べたいものがその日によって変わるように、聴きたい音楽がその日によって変わるように、書体に対する感覚もその日によって変わることがあるのです。

そんな理由によって、本を読むときも書体を意識してしまうから、きのう読んでいた本が今日は読めない、とか、逆に、きのう読めなかった本が今日は読める、とか。ゆえに積読になってしまったもの、本当にあります。

書店へ行って、なにか魅力的な本を見かけたら。パッと開いて本文書体を見ます。そこで読む気になるかならないか。本屋さんで、本をパッと開いてすぐ閉じる、パッと開いてすぐ閉じる……。そんなことをしている人がいたら、僕かもしれません。

Amazonさんは、本文書体まで書いてほしい!と思うのですが、そうならないから、リアル書店さんの醍醐味があるのだなあ、と思ってしまったり。

同じ方はいらっしゃいますか?

筑紫書体の魅力に気づいた日

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筑紫書体は、自分のなかで
いろいろな思いが交錯する書体です。

好き!と思ったり、
いや苦手!と思ってしまったり……。
一方で、書店でさまざまな本の
平積みを前にしたとき、ついつい、
筑紫書体がカバーや帯に使われているものを
手にとってしまうのも事実でした。
現代的な気がするからです。

しかし、
いわゆる本文でつかわれたときには
書体がすごく主張するので、
「空気のような、水のような」という
僕の好きな理念で作られる他社の書体とは
相反するものという
感想を抱いていました。

ある本で、書体の作者である
藤田重信さんは以下のように語っています。

〈僕は昔、MMOKLが美しすぎて目がとまり、文章が気もそぞろになったということを経験している。たとえば、淡々とニュースを読み続ける何の印象も残らない女性アナウンサーと、美しすぎて見とれてしまい、何のニュースだったか内容をちょっと聞き逃してしまうアナウンサー、どちらがいいですか? 僕は美しいものを見ていたい。だから、僕の書体づくりは、そういう方向に走っちゃってる。少々読みづらくてもいいじゃない、という感じです。〉
(もじ部 書体デザイナーに聞く デザインの背景・フォント選び(グラフィック社)40pより)

「空気・水のような書体でも見とれてしまう!」
という僕の個人的な思いはさておき、
この一文を読んで、
「筑紫書体を見るときは、他の書体を見るときとは
頭のスイッチを切り替えなければならないのだ」
と思わせられました。

それは、今年リリースされた
「筑紫Aヴィンテージ明朝-R」を見たときに
より一層深く心に刻まれたのです。
すごく美しい!のですが、
このゆらゆらした線の仮名を見るときは、
ほんとうに違う頭をつかっている……。
言葉であらわすのは難しいのですが、
「文字」を見ているというより
「絵」を見ている感覚に近い。
(ヴィンテージ明朝が本文で使われることも
あまり無いだろうなあ、とは思うのですが)

藤田さんのTwitterを見ていると、
制作中の書体で
さまざまな単語を横に組み、
テスト打ちしている様子が見られるので、
「本文だけではなく、
広告やパッケージなどで使われることを
かなり想定していらっしゃるんだろうな」
と感じています。これはエディトリアルを
専業としないデザイナー向けですね。

日本の書籍につかわれる本文書体って
あるていど絞られていると思うのですが、
そのなかでも(先に「主張する」と書いたのに)
筑紫明朝って読みやすいんですよ、ほんと。
これは好みだと思いますが、
そこそこ伝統的な本文用明朝体でも、
読んでいてつらいと感じるものは
ありますから……。(名前は伏せておきます)

いま読んでいる「赤い靴」という小説の本文が
「筑紫Aオールド明朝」なんです。
書体に流れる縦の軸を意識しながら読むと
すごく心地よい。
筑紫Aオールドは最近小説の本文組で増えていて、
それは作者の藤田さんとしても意外なんだとか。

筑紫書体の今後(使われかた、も含む)に
これからも注目していきたいと思います。

Macのクリーンインストール

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アドビソフトの動作があまりにも重たくなっていて、
連休で時間もあったので、Macをクリーンインストール。

すごく速くなりました。

まるで新品を買ったかのようで、一円も払ってないのに得した気分。
しかもたいして時間もかからなかったのでいつでもできそうでした。

アドビもモリサワもフォントワークスも、
さらにはiTunes上の音楽も
すべてネット(クラウドなど)にあったので
セットアップがすごくラクでした。

音楽はほんとう、
MacのHDDに1曲も入れてないのに
初期化前の音楽がすべて聴ける…すごい。
(iCloudミュージックライブラリというのをつかっています)

過去にもクリーンインストールしたことはありましたが、
そのときはTimeMachineからデータをすべて復元していたのですよ。
それでは軽くならなかったのです。
今回は必要そうな情報だけをそのつど取り出すことにしました。
なんでこれまでやらなかったかな?と
思うくらいにおすすめのアクティビティですよ。

 

あけましておめでとうございます

2008年賀状_ミルキー.png

あけましておめでとうございます。

昨年も多くの方にお世話になりました。大きな出来事……はありませんでしたが、振り返ると、本当に良い一年だったなという気持ちです。ここ数年はずっとそうですが、昨年はとりわけその気持ちが大きかったですね。安定していました。

……なんだかあまり中身の無い地味なご挨拶となりましたが、どうぞ皆様、本年もよろしくお願い申し上げます。今年は本の衝動買いを控えます。

ぜんぶ山でおきたこと 東京チラシ

ここ2〜3年は個人名義でデザインをすることが滅多にないので、ブログで紹介できるお仕事は限られてしまいます。昨年に作った栗坂菜穂さんの写真集、「ぜんぶ山でおきたこと」の東京イベントチラシを紹介します。このチラシも作ったのは昨年末です。

デザイン=小倉佑太
地図製作=米田勝信

zenbuyana_tokyo-1

zenbuyana_tokyo-2

特別なことはしていませんが、いろいろ意見交換を重ねて何度も修正した結果です。地図のデザインは写真集本体のメインデザイナーである米田勝信さんにお願いしました(旭川イベントのチラシの地図も)。オモテはとくに、余白が美しく見えるように気をつかいました。東海大学関連のものは、自分の好みをストレートに表現できることが多く、とても満足しています。制作の機会を与えてくださった栗坂さんに心より御礼申し上げます。

またまたCCの管理画面が真っ白

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以前こういうエントリーを書いたことがあるのですが、
Creative Cloudの画面が真っ白に
またまた同様の症状に悩まされてしまいました。
しかも先のエントリを書いた時とは違うMacで…です。
あ、ここでいうCreative Cloudっていうのは、
イラレやフォトショ等1つ1つのアプリのことではなく
(これらはきちんと起動します)
Macの右上に表示される管理画面のことです。
(なのでここで書くのはMacユーザ向けです)

先のエントリでは
「アクティビティモニタから〜」
「CCをいちど削除〜」
とか色々書いていて、
他の方が書かれたブログへのリンクを貼って
一部のファイルを削除するなどの対策法を
示したつもりだったのですが、

今回に至っては、

●アクティビティモニタから
「Adobe Desktop Service」
をいちど終了させる →治らない

●Adobe Creative Cloudをいちど削除
→別のアプリが使ってるとか出て消せない

●一部のファイルを削除するなど
→効果がなかった

で、途方に暮れてしまいました。

けど、
「Adobe Creative Cloud デスクトップアプリケーション」
でググれば簡単でした。

ここのページから「ダウンロード」をクリック、
そうしてDLされた
CreativeCloudInstaller.dmgを
インストールするだけで 全 て 解 決 !

アンインストール→再インストール
が出来なかったので困ってたんですけど、
上書きインストールで大丈夫だったっぽいですね…

どなたかのご参考になれば幸いです。
そして、またオカシくなったら書きますね…(ううう

ぜんぶ山でおきたこと 東海大学旭川校舎 最後の三年間 出版記念パーティーのお知らせ

大学の先輩である、栗坂菜穂さん
写真集を自費出版されます。
その名も
ぜんぶ山でおきたこと 東海大学旭川校舎 最後の三年間」。

2016年10月1日(土) 18:00開場 18:30開始
旭川グランドホテル 孔雀の間
7,000円(写真集のお土産付き!)
予約不要

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この出版を記念して、パーティーを開催します。
フライヤーのデザインなどやらせていただきました。
(写真集本体にも、先輩の米田勝信さんと一緒に関わっています)

先日大きな賞を受賞された先輩である佐々木育弥さんと、
栗坂さんのトークセッション
や、
米田勝信先輩のピアノに合わせたスライドショーなどを予定しています。

予約不要、会費が7,000円とやや高めですが、
これは写真集を含んでの価格です。

詳細はFacebookのイベントページ
ぜんぶ山でおきたこと 出版記念パーティー
をご覧ください。

多くの方々にご来場頂けることを祈っております。

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以下チラシより抜粋

皆様こんにちは、栗坂菜穂です。
この度、写真集の出版記念パーティー
北海道の旭川市で開きます。
ぜんぶ山でおきたこと 東海大学旭川校舎 最後の三年間
という写真集を、東京在住であり、
東海大学旭川校舎(デザイン学科)卒業生の
写真家・栗坂菜穂が作りました。
2011年6月から3年間の日常を、
旭川に通ってモノクロフィルムで撮影
自身でフィルム現像・プリントした写真を原稿にしています。
2015年3月に旭川で開催した同名の写真展から、
再構成して未発表写真も収録。
ブックデザインは旭川在住で芸術工学部出身の
デザイナー2名が担当、印刷・製本も旭川の会社で行い、
MADE IN 旭川」にこだわりました。
自費出版のため書店やアマゾン等での販売は予定していません。
このパーティーでは栗坂のサイン入り写真集がお土産*です。
ぜひ皆様、旭川におしゃれしてお越しください。お待ちしています。

*お知り合い・お友達の分も欲しい! という方には、
一冊3,500円で販売します

Facebook「ぜんぶ山でおきたこと 出版記念パーティー」イベントページ
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またはメール(zenbuyama@gmail.com)までお願いします