書体をどう選ぶか?

書体をどう選ぶかは迷うところです。似合う・使えると思った書体が「完成度の低い」書体(そもそも「完成度」って何だよ)であると「本当にこれで良いのかな?」と思ってしまうのですが、尊敬するグラフィックデザイナーさんの以下の発言に勇気づけられます。

雑誌「アイデア」などを長年デザインされてきた、グラフィックデザイナーの白井敬尚さんは、モリサワのHPでこう記しています。

〈書体を選ぶには審美眼が必要です。その養い方は、歴史的な出自から入っても、書体の使われ方、どういった内容にどんな書体を合わせればうまくいくのかといった感覚的なことなど、どこから入っても構いません。〉(*1)

〈ただひとつ言えることは、書体に“良い悪い”は無いということ。使い方次第で、その書体の良さを活かすことができます。そのチャンスが、書体の数だけあるのです。〉(*1)

一方で、斬新なブックデザインで知られる祖父江慎さんは……

〈MORISAWA PASSPORTだと、以前だったら自分は絶対買わないだろうというような書体や、1回きりしか使わないだろうというような書体でも迷わず使えるようになりますよね。〉(*2)

〈仕事をしていると、今まで自分が自然と避けていたような書体が“この本には、どうしても似合ってしまうよなぁ”というケースが、出てきちゃうんですよ〉(*2)

〈自分では、文字として不格好なものを、けっこう大事にするほうだと自覚しているんですが……〉(*3)

〈「文字を観賞する眼」と「文字を使う眼」は違う。だから最近は「ええっ!何これ?」って軽々しく言うのはやめようと思ってます。その場での即答は危険だ(笑)。〉(*4)

しかし「出来の悪い書体も使い方次第で良いというのは、前提が間違っている」という方もいらっしゃる。むずかしいものですね(^_^;) いや、どちらのご意見も大事だと思うのですが……!

*1 武蔵野美術大学 | フォント製品 | 株式会社モリサワ より
*2 有限会社コズフィッシュ | フォント製品 | 株式会社モリサワ より
*3 『一〇〇年目の書体づくり ―「秀英体 平成の大改刻」の記録』(大日本印刷)より
*4 「デザインのひきだし㉑」(グラフィック社)特別付録「フォントデザインについてあれこれ語りました!」より

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書体をどう選ぶか?」への1件のフィードバック

  1. 「もじ部」で印象に残ったところ – 週刊習慣@wordpress

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